本を読むひと、読まないひと
- 作者: 最相葉月
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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これが金魚の水槽の横っちょに置きっぱなしにしてあるのを友達に見つけられた。再読してたとこなんだよね、おもしろくて。「ぶっとい本、読むんだね〜‥‥」っていわれておもわず、他に本置いてないか、あんま見られたくない本(『論座』とか『WILL』とか、みゆきさんのエッセイとか。)がないか、すばやくチェックしてしまった。『魔女の宅急便5』しかなくて、ホッとした。ホッとしてたら「字がいっぱいやな〜すごいな〜えらいな〜あたし本読まないから〜」っていわれて、困った。あー恥ずかし。
本なんかさ、読まなくていいんだよ。その人がおしゃべりの場で、交わされる小さな会話において、ときどき潜んでいるペーソスを正しく感受できるひとであれば。そしてそのようなペーソスを、ユーモアを交えて滲ませることができるひとであれば。本なんか、そのひとには必要ないんじゃないかな。「あたし本読まないから〜」っていってたそのひとは、それをとても上手にできる、素敵なひと。