ウルフルズの『暴れだす』
唐突に好きな歌の話。
- アーティスト: ウルフルズ
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2005/01/13
- メディア: CD
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ラジオで久しぶりに聞いた。やっぱりええ歌やね。
悩みはたえず
オトナになれず
眠れぬ夜を
今夜もまた
笑ってごまかす
声もむなしく
飛び出すことも
できないままに
あぁ 胸が
暴れだす 暴れだす
誰かそばにいて
「たえず」「なれず」と少しこもった印象の『う』の段をつづけた次に、「夜を」ときて「今夜もまた」。『お』→『あ』で、このままスポーン!といくのかと思いきや、いったんトーンダウン。「ごまかす」「むなしく」と『う』段で潜って溜める。そっから再び「ことも」「できないままに」と、『い』でスピードつけといて、サビの「あぁ〜!ああ〜〜〜!!」で溜め込んでた感情を爆発させる。この展開、歌詞と曲とがリンクして、すごく好き。
だれもがみんな、この歌みたいに生きられるわけではない。
感情を爆発させるのは、大人になるとむつかしい。
理性で、理論で、モラルで、ルールで。
感情は、ちいさくちいさく圧縮されて、すみっこのほうに片付けられる。
だから忘れないように印をつけとかなくちゃ。
せめて一人っきりの眠れぬ夜ぐらいは
笑いとか、涙とかで「ここにある!」って、しっかりと。
そんな風に流された自己憐憫ではない涙は
きっとすでに一つの歌だ。