おかわり

たーんとおたべ

aiko「シャッター」 聞こえないように、聞こえるように

何でこの歌はこんなにいいんやろ?っていつも思ってて、
こないだ「あ~、これか……」って思いついたから書いとこ。

 

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切りすぎた前髪 右手で押さえて少し背を向けた 嫌われたくないから

うつむくあたしを からかったあなた 今はそれもあたしの夢の中だけ

 

恥ずかしい顔で 格好悪いキスをした 平気なフリして 震える足

 

大人やから、女やから、
自分の弱さやどうしようもなさを
さらけ出すようなことを言ってしまうのは
ルール違反やって知ってる。
「こんなにも誰かを好きである」ということ、
「初めてのように純粋である」ということは、
ある程度年をとると、自分で打ち明けるのは恥ずかしいし、
何より痛いやつだと思われるし、そんなもん自分でもよくわかってる。
けど、確かにここにあるから、
やっぱり誰かに聞いてほしくって、
だから、わからないように言っても気づいてくれそうな人に、
聞こえないように聞こえるように、
風の音にまぎれてしまうような声で、
いつもの笑い話にまぎれてしまうような早口で、
私たちは大事なことを言う。
そういうことって、何度もあった。
聞いたとき、「あ……」って、思う。
で、絶対聞き返したらあかん。
届いたとき、そっとしといてほしいから。
知らんぷりで、違うことのふりして
「そうか」って言う。

 

心のシャッターを 押して忘れない様に 胸の端っこに刻んだの


忘れられるわけないやろ。
そういう感じ。
わかるかな?