RAGAZZE!〜少女たちよ!を何度も見た
とてもすばらしかったのでだらだら感想書きます。
ほんと何だったんですかこの番組……
まず、オープニングのももクロの選曲が完全に殺りにきていました。
まさに1曲目にふさわしい……
「天国のでたらめ」の間奏、歌いもせず踊りもしない数秒間、マジですごい……
しょっぱなにももクロにこんなパフォーマンスされて、後続どないすんねんと不安になりましたが、そんな心配は無用でした。
昨年度レコ大新人賞のBEYOOOOONDSの遊び心の洪水のような楽曲、指原プロデュース=LOVEのプレゼンテーションのような、差し出すように力を見せつけてくるセトリ、それからフィロソフィーのダンスはマジでよすぎてやばい。百合も「トーマの心臓」も大好物です。たこやきレインボーは全員のポテンシャル激高やのに、行きたいとこ全部ももクロやNMBが刈り取ったあとやん……どないするんやろと、なかなか厳しい感じを受けましたが、そこをどう小細工弄してくるかがこれから見たいなと思いました。
くっそ、みんないいな……
AKB48が「女の子の成長譚」、モーニング娘。が「アイドル(もしくは女の子たち)がすべからく持つ根源的な渇望」、ももクロが「エンパワメントする巫女(神と人とをつなぐ存在として世界にあまねく光をもたらすような感じ)」というグループのアイデンティティーを語る楽曲群をぶつけてきていて、さすがでした。
個人的にはトークコーナーで「いつまでキラキラ愛称を使用すべきか」との問いに対するゆきりんとあーりんの回答がさいこー過ぎました。2人とも天才や。あーりんの「やばっ!もうそっち側ですか、私?」は若干ゆきりんに失礼でわろた。
全部のステージで照明がすてきでした……
床もきれい。
セトリ公開されてました。
改めて言いますが考えたやつ天才すぎやろ……
公共放送の正しい在り方を学びました。
後でまた見よ。
aikoとスカパラの「Good Morning~ブルー・デイジー」
「Good Morning~ブルー・デイジー feat. aiko」Music Video / TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA
とってもよかったので短くですが感想を書きます。
(……「短く」と思ってたんやけど、追記を重ねて結局若干長くなりました。)
「将来のことだけ考えるとき
用意も出来てない気持ちでしょ?
あの日 心の準備もなくキスした」
「なんにもなくていい
なんにも持ってない
だから手を繋げるでしょう?」
この2か所、aikoの歌の本質を端的に捉えていて、ああ、スカパラの人らはちゃんとaikoを理解して歌作ってくれはったんやなって思った。
ブルーデイジーの花言葉を調べたら、『純粋』、『無邪気』という言葉があった。「もうちょっと損にならんように立ち回るとか、楽して逃げるとか、嘘ついてかわすとか、うまいことやったらいいのに」と、人ごとながら心配になるほど恋に真摯で、嘘のつけない、不器用な、傷つきやすいくせにいつだって丸腰で恋という名の戦場に繰り出してしまう、そして傷だらけで帰ってきて泣く、でも、時がたって振り返ったとき「幸せだったね」と昇華されているaikoの恋。IT企業の社長やとか、医者やとか、そういうんじゃなく、「好きになったから」という、たったそれだけの理由がいつでも唯一の原動力である、愚かしくも汚れのないプリミティブなaikoの恋……そんなふうやからこそ人の心を打つ歌の数々は、『純粋』、『無邪気』の花言葉にぴったりやなぁなんて思った。
aikoの歌声は軽やかに愛らしく可憐で、スカパラのホーンの伸びやかさが明々と凛々しくて。悲しみのブルーを携えながらも、けなげに明るく風の中にそっと咲く風景が見えるようでいいなと思った。
aikoの「青空」
1年近くブログの更新が滞ったのは、1年近くaikoが新曲を出さなかったせいです。
でも、1年ぶりの新曲は、やっぱとんでもなくすばらしかったです。
軽やかで、甘くて、かわいくて、痛くて痛くて……すっごいいいです。
私、例えばスポーツを題材にした漫画読んでて、一瞬でも「作者、おまえ自分でしんどい稽古したことないやろ、しんど過ぎて、あー、朝起きたら体育館が火事で燃えてへんかな……って妄想したことないやろ」という考えが頭をよぎってしまったら、もう、先、読まれへんのよね。逆に、読んでて、あの吐き気がするような感覚をちゃんと覚える漫画は信頼できるし、没入できる。安心して物語に耽溺できる。
私は、aikoの音楽に浸かり、溺れることができる。aikoの描く喜びや苦しみ、醜さすら包含した美しさは、全部きちんと熱を帯び、湿気をはらみ、重みを持った手応えのある「ほんとうのこと」に思える。事実であるかどうかではなく、人間の真実として受け止められる。だからこそ、信頼して、安心し切って、彼女の創る音楽の世界にダイブし、浸り、泳ぎ、たゆたい、惑溺することができる。それは希有な体験で、ほとんど奇跡だ。
今回の新曲は、そんな歌。
街角に行き交うちっぽけな女の子たちの、ささやかな世界がはらむ、どうしようもなく「ほんとうのこと」。人間が、女の子たちが、生き物である限り、どうしようもなくずっと逃れることのできない「ほんとうのこと」。それをaikoは余すことなく、冗長にもならず、描き、切り出す。ああ、何てすばらしいんだ!!!これこそが「歌」なんだ!!!と叫びたくなる。
■歌詞 http://j-lyric.net/artist/a000619/l04f84e.html
aikoが「体を脱いでしまいたい」、「目の奥まで苦い」と歌ったその感覚、私たちは知っているのよ。恋が破裂して終わってしまっても、触れられた感覚は身体にこびりついて残っている。寂しいと泣いている。そりゃそうよ、間違いだと、引き返さなきゃと理性が叫んでいるのに手放すことができなかったほど執着したんやから。「戻れるわけが…」と表した、最後まで言い切らない、言い切れない感覚、痛いほど心に切り込んでくる。ここに絶対「…」入るよなって思って聞いてた。CDを開封して、歌詞カードで「…」を確認して、そーやんな、そこはやっぱりそーやんなって独り納得したりした。
目の奥まで苦くなるような恋でも、「ほんとう」なときだってある。薄汚れていると感じる空に、破裂した恋の破片がキラキラと天に召されていく…… だって、あなたはほんとうに好きだったじゃない、恋をしていたじゃない、ちゃんとかわいい素敵な女の子だよって、そんなふうにメロディーが、声が、音が言ってる。
カップリングに「愛した日」が入るみたいで、後日譚みたいになっているのもいいなって思った。
今は悲しくて、切なくて、やりきれなくて、涙で歪んで見えている空も、きっとちゃんと晴れるよ、いつか、晴れるんだよって、そんな言葉が聞こえた気がした。今はぐっちゃぐちゃになっても大丈夫なんやで、そんなあなたも愛してるよって、aikoが言ってる気がした。
あと、ここまで書いてふと思ったのは、
歌詞のメイン部分「何にでも頷いてって今思い返すと馬鹿みたいだな」、「ぼーっとした目の先に歪んだ青い空」、「本当は涙で見えないただの空」、ここの部分って、恋が終わって振り返ってみるに恋した相手は何の変哲もない普通の人間だと、「世の中にこんなすばらしい人はいない」とばかりに盲信し、服従し、信仰していたけど、そんなのはほんとうの青空じゃないと、そういうことなのかな……。
「明日の歌」と似ているなって感じた。
aikoの「愛した日」と「カケラを残す」
令和も変わらずaikoが好きです。
きょうは「愛した日」と「カケラを残す」の話をします。
カケラを残す / aiko の歌詞 (47900) - プチリリ
愛した日 / aiko の歌詞 (2787802) - プチリリ
言いたいことがありすぎて困ってしまうので、リリースされた順番に話をしてみます。
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「カケラを残す」
この曲はこの記事を読んでCDを購入しました。
理姫:私もミュージシャンを何年かやっていて思うのは、シングルの1曲目って会社やスタッフが「これでいこう」って言うじゃないですか。そういう背景を思い浮かべながら「なぜこの曲はカップリングなのか」ってことを考えると、aikoさんのソングライティングとか歌詞の素晴らしさからして、全ての曲がカップリングじゃないんですよ。それを伝えたくてこの曲を選びました。
……だそうです。聞かなしゃーないでしょ。
聞いた感想は、「こういう気持ちのときにaikoの中でこんなにダイナミックでドラマチックで純粋な、澄み切った晴れ渡る空のような音楽が鳴り響いているのか、泣きそう……」でした。
多分、もうお別れしてるよね、これ。もしかしたら、それまで愛をくれた全ての人へ捧げる歌なんかもなって思いました。
あなたの教えてくれた事が
今のあたしを作ったよ
離れてもここにあなたは確かにいる、あなたと愛し合った日々は、既に私の一部なんだよという。「トンネル」のこの部分にも通じる感覚だなと思いました。
http://j-lyric.net/artist/a000619/l01fcaf.html
ふと交わす言葉にも
映る色あなたの影模様
風となり星となる 長い間に
* * * * * * * * * *
迷い戸惑う不安なときも
あなたの声が心にカケラを残す
こんな瞬間、泣くしかないよね。思ってもなかった援軍、長い長い伏線…
あのときくれた言葉が大事なお守りみたいに私を守ってくれる、励ましてくれる……。かつて愛し合った人への「ありがとう」なんやろうなって思いました。
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「愛した日」
あなたの姿が見えない日も
さわってあげられない日も
心の底から大好きだった
重なる笑い甘えた言葉は
あなたの心のどこかに
今日もありますか
あたしがあげた愛が今のあなたを助けているといいな、あなたの心に私のカケラが残っていたらいいな。
「カケラを残す」でも歌われています。
ひんやりとした日陰に隠れて
思うだけで乗り越えられる
嬉しい日々はある程良い
あなただけにはいつも笑っていて欲しいの
仕方ないでしょ
あなたの傍にいたいんだもん
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愛し合うことって、もしかしたら相手の心にカケラを残すことなのかもしれませんね。多大な影響を及ぼすとか、相手の人生を変えてしまうようなものじゃなくてもいい。たとえふだんは忘れていたとしても、本当に苦しいとき、「確かに愛された」という記憶が心の奥底にあるかないかで、人は進む道を大きく違えるような気がします。私の愛が、ほんのカケラでいい、心のどこかに残って、いつかどこかで愛する人を助けますようにという、祈りに似た気持ち。
共通するのは、空が晴れ渡っているところ。
こんな純粋で清々しい愛になるまでには、きっとぐっちゃぐちゃでドロッドロな思いをしたんやろな……。頑張ったな、aikoって思いました。そして泣きました。
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こんなん出るらしいですね。
安くて話題。 みんな買えばいいと思います。私も多分買います。
本もそうやけど、CDも売れないらしいですね。
CDでもサブスクでもどっちでもいいけど、しっかりとした音楽をつくる人たちがちゃんと生き残れる環境がなきゃ困るんですよね……。音楽や本にお金をかけなくなって、カスみたいな音楽や本ばっかりになったら、困るのは音楽や本が大好きなおまえや私なんやでって思います。
セキセイインコの風邪
うちのぴーちゃんたちです。
先日、朝起きたら、水色ぴーちゃんのほうが何か変な声でした。
いつもなら「ピー!!」と鳴くところを
「フェ~…」みたいな感じで鳴きました。
ご飯は食べてて、ふんも普通。
ただ、元気がなく、
肩で息をしていて、鼻からプツプツ音が聞こえました。
管理者である息子が最初に気づいて、
「スマホで調べたらあかんやつかもしれん、病院連れていこう」と言うので
行ってきました。
そしたら、何のことない、風邪でした。
先生に言われたとおり、保温と投薬。
鳥かごにヒーターは入れていたのですが、カバーをかけ、
部屋自体にも暖房を入れ、
とにかく暖かくして、病院でいただいた薬をやっています。
そんな感じです。
結構ぐあい悪いくせに、
真っ白ぴーちゃんには通常どおりしっかりいけずな水色ぴーちゃん。
どんな性格してんのよ……
早くよくな~れ。
aikoの「だから」
発売日に買うた『湿った夏の始まり』は、
まだ全然聞いています。
【早期購入特典あり】湿った夏の始まり[初回限定仕様盤](B2ポスター付き)
- アーティスト: aiko
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2018/06/06
- メディア: CD
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わかったり、わからなかったりしながら聞いています。
買うた日は雨で、娘が傘を忘れたから駅まで車で迎えに来てというので、
夕方、駅まで開封していないアルバム携え迎えに行って、
帰りに一緒にカーステで聞いたのも思い出。
1曲目からいきなり
「やめて……!! もう、だめだぁってことかな~ぁあ!!」
ってaikoが歌ってて、
娘と2人で
「ああ、また、1曲目から……ああ、そう……」と思ったのも思い出。
ちなみに、前作『May Dream』の1曲目は「何時何分」で、
「さ~よぉ~ならぁ~」から始まりーの、
前々作『泡のような愛だった』の1曲目は「明日の歌」で、
「あ~~~~ぁっっつい!!ってゆーか!この部屋には思い出が多すぎる!!」
から始まりーのという感じ。
きょうはそんなaikoのアルバム『湿った夏の始まり』ラストの曲、
「だから」についての話。
http://j-lyric.net/artist/a000619/l04699a.html
このアルバムで一番好きです。
いや、ほかの歌もすっごいいいんですけど、
今の私が欲しかった言葉がここにあったという、
ごく個人的な理由で暫定1位にします。
これ、もしかして、私たちに歌ってくれたのかな、
恋の歌のような形で、aikoを大好きな私たちに向けて……
そんなふうに思いました。
aikoの音楽はいつだってこんなふうに私たちの隣にいてくれる。
「えっ、私のこと何で知ってるの?」って、
「aiko、私のことどこで見てるの?」って、
一人の部屋で、街の中で、
思わずキョロキョロ見回してしまうような歌。
「この歌の意味がわかるの、日本中で私だけやろ!!」
って思ってしまうような歌。
多分、日本中のaikoのファンがそう思っているんやろな~って知ってても、
それでもそう感じてしまう、
そんな歌です。
……あれ?
この関係性って、ほとんど恋やんね。
こんなふうに歌われたら、そら、みんなジャンキーになるよね。
くそー、aikoめ……
どんまい、しゃーない。
最後に、ごくごく個人的な話。
もしかして、前に書いたこれ、読んでくれたのかな……
という中学生みたいな妄想がはかどってしゃーなかったりもしてます。