木更津キャッツアイ ワールドシリーズ
観た。
なんだこれ。
3年という月日は、
実感よりもずっと遠い所に私たちを連れていく。
ついこの間、すぐそばのようなのに
もう全然違う風景だ。
日常は少しづつ動くから、自分ではその距離に気がつかない。
何かの拍子で「3年前」と「現在」のその遠さに気づいてしまったとき、
余りの遠さに最初驚き、
落ちついたころに、もうあの場所へは二度と帰れないのだということを
悲しく寂しく実感する。
あんなに普通だった日々は、もう既に普通ではない。
ステージは変わり、舞台装置は入れ替えられ、
登場人物は一変しないまでも衣装替えしている。
もう二度と登場しない人物もいる。
時がとまってしまったぶっさんの
「でも絶対、敬遠はしねーぞ!!!」
という心意気や、
ホームランボールを追いかけて草むらの中に消えていった姿は、
生きていく限り、どんなに年をとっても忘れてはいけないと思わされました。
大げさな美辞麗句だけが人の心を打つのではない。
大きな打ち上げ花火だけが賞賛に値するのではない。
小さな普通を積み重ねて生まれるアフォリズムも存在する。
そうやって、人の心の中に何かを残すことが生きるということなら、
何と美しい生、普通であろうかと。