愛していると云わせてくれ
書きたくなったから書いておきます。
ここ数年、私は好きな人にはできるだけ「あなたが好きです」と好意を伝えるようになりました。それと同時期に、もともと熱中しがちなたちですが、好きなことに対して「今しかない」という気持ちで事に当たるようになりました。「人は、突然この世からいなくなってしまうことがある」ということを知ったころからだと思います。
あの年、自分と同世代の人が2人、続けざまにいなくなりました。本当に唐突だったので、伝えたかったこと、謝りたかったこと、お礼や何やいっぱいあったのに、何一つ言えずじまいになってしまいました。「まだ私40やのに」と言っていた人。子供の心配ばかりしていた人。
「好きである」ということは、それ自体で純然たる幸福です。好きであるという事実は、ほかに何も要らないほどの完全さをもって私を支配します。頭がくらくらするほどの情熱であり、脈打ち流れる血を感じるほどの高揚であり、満足をもって何かをなし遂げた後のような充足であり、心許しきった家族と寝床で過ごすような安らぎです。ほかに何を欲せようか。何かに魂ごと心を奪われることは、逆に全てを手に入れることに近しい。どれだけ金を積もうと、涙を流そうと、血眼駆けずり回ろうと、自分の中にある「好きである」という確信は、得られないときは得られません。
だからこそとうとい。ユリイカ!と叫んだならば、決して逃してはならない。
いつかこの世から去る。私もあなたも。10年後、5年後、あるいは2分後。そのときがいつ来るのかは誰にもわからない。だから、どうしても私は今伝えなければならない。あなたが好きですと。それだけのこと。
たとえ自分にそのことを直接的に伝えてくれるのが、水色インコのたまちゃんだけだとしても( ^ ^ )
だから、福山雅治が結婚したぐらいでがたがた言うたらあかん。
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