おかわり

たーんとおたべ

電話、好きですか?

電話で話すことが苦手だ、とずっと思っていました。

……が、最近気づいたことがあります。
私、身体感覚で一番強いのが聴覚みたいで、
耳から入る情報や音や、そういうのに敏感みたいです。
顔とか、服装とか、そういう見た目よりも、
声のトーンや話し方で誰かを好きになることが多いみたい。
そういえば、夫もそうだ。
余りしゃべらないけど、彼の声はいまだに私をどきどきさせる。

そういえば、子どもがブツブツ言う声を聞いて、
頭がぼーっとなったり、うっとりしたりもします。

んで、電話で話すことが苦手だと思っていた話に戻りますが、
電話ってかなり直接的に声が耳に届くでしょう?
あれ、ちょっと刺激が強すぎるんだって気づいた。
それで苦手だと思っていたみたい。

最近、電話する機会が多い人がいて、
お話ししていると知らん間に顔がほてったり、
話が頭に入ってこなかったり、妙にどきどきすることがあって、
「あれ?何これ……何なんやろ??」って思っていたのですが、
どうやら私はその人の声や話し方がめっちゃ好きみたい。

そういえば、今までの人生の中で出会った、
気に入った言葉や声を時々脳内で再生して楽しんだりするなぁ。

いい年して、ばかみたい。
でも楽しい(^^)

aiko「信号」 赤信号を振り切って

http://j-lyric.net/artist/a000619/l03a9ef.html


Mステで「信号」聞いて、直感でわかってた。

「ああ、これはあかんやつや」、
「これ買ったら、私、人としてだめになる」って。

くっそ忙しいねん、おばはんは大人やから。
たかがaikoの、たかが歌なんかに
生活の時間をとられてる暇ないねん。
おばはんは大人やから、
生活回してていかなあかんねん。
たかが音楽に5,000円も出してられへんねん。

わかってた。
わかってたはず。
やのに、買うてもうた……
赤信号?そんなん知らん!
2回、踏みとどまったけど、
Mステ見て心さらわれたんやからしゃーない。
くっそ、aikoめ……

そんなこんなでお目当ての「信号」感想。

これ、ほんまあかんやつです。
いろいろな意味で。
聞き出したら、歌の世界にずっといたくなる。
アホの子みたいに聞いてしまう……
え?もう7時?
お腹すいたって子ども言うてる、買いもん行かな、という状態。
それでめっちゃ子どもに怒られるという。
「全部aikoのせいや!」って言うたら、
「お母さん、それ本気で言うてるの?」とあきれられましたすみません。
……たまにはええやんか。ねぇ?

 

だめ人間は置いておいて、
歌詞なんですが、
これは私の勝手な解釈ですが、
歌詞もあかんやつやと思う。

これって、彼氏おんのに違う男に心奪われる歌でしょ?
しかも、誘ってるどころじゃなくて、
そうなることを渇望してる。
あたし、ポケットにあなたの手、入れたよ、
バイバイ」にならんように、一生懸命しゃべってんねんで、
だから後は、この分かれ道の赤信号が今度青に変わったら、
つかみ返して連れていってよ、って歌でしょう?


多分、ずっとずっと気になっている人が相手で、
私の見せていないところにこの人には触れてほしいと思っていて、
季節をまたいでもずっと思っていて……

愛なのか、恋なのか、この感覚が何なのか、
問うよりも早く確信してしまったのは、

「ただ、今、この瞬間、あたしはどうしようもなくあなたを求めてやまない」

……っていうこと。

 

たまらん!!!


これが歌や!
たかが歌、たかがaikoの歌。
たかが人の心。
揺れる、心がわり。
だけど、人間にとってこれほどひかれるものってない。
生きものなんだって、ああ、生きているんだって実感する。
たかが人間の、愚かで直情的な、
でも純粋で切実な、抗い得ないほどの熱情。
冬の夜、街の中の、小さな小さな物語。

くっそ!!aikoめ!!
最高や!!!

 

May Dream(初回限定仕様盤A)(Blu-ray Disc付)

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 追記1
「私の出してるシグナルに気づいて」っていう
ダブルミーニングでもあるのかな、なんて。

 

追記2
「milk」と同じモチーフなんやろうなぁって思った。
なのに、色合いも温度もここまで違うのってすごいな。

hiro-okawari.hatenablog.com

aiko 「May Dream」

お金ないのに、 買うてもうた……


こないだクラムボンの『モメント e.p.』買うたばっかしやから、
レンタルで済まそう……と思ってたのに。
レンタル解禁まで待てなんだ。

辛抱足らんな、わし。


しゃあない、こうなったら隅から隅までしゃぶり尽くすで!!!
aikoめ、待っとけよぉ(^^)

 

米が減る

お米が減ります。

どんどこ減ります。

1週間に5キロのペースで消費します。

それにしても早過ぎやろ……といぶかっていたのですが、

原因っぽいことにきのう出会いました。

 

高校生の長女が、昼過ぎに帰宅。

風邪引いてしんどいくて早引けしたそうです。

で、お弁当を食べられなかった、と言って出したその弁当が。

でっかいおにぎり3個でした。

比較できる画像をアップしてみます。


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インコちゃんが乗れます。
そら、米減るわ。
これとは別口でおかずも用意しています。
若いってすごい。

これは私の歌 嫌な私の歌 aikoの『明日の歌』で果てる

またaikoです。

「もっと」がたまらんよかったから
ほかのも当たってみたら、
どえらいのあった。

 


aiko-『明日の歌』music video

 

……何じゃこりゃ。

 

aikoはわしを殺す気か。
こんなもん、あんた、
こんなもん、あんたな、

マジで凶器やで!!!

聞いたら切なくて死ぬやで!

ほんでアルバム買うてもうたがな。
ほとんど自殺行為やな……

 

「あなたの唇触ってみたいけど笑ってそしらぬ顔して見ていた」
「言いたいことが言えなくてもあなたの言葉に頷くだけで嬉しかったの」
の部分は、
息をするのを忘れてしまうのか、
させてもらわれへんのかわからんけど、
酸素が足りなくなって正しい意味で死にかける。
ピアノの音が踏切の警報音のようにも、
時計の秒針にも聞こえる。
ベースとピアノがハモって、
不安なときの早鐘のように打ち続ける心臓音にも聞こえる。
あそこの部分の半端ない不安感、私、知ってる……
ストップモーションのようにも、
早送り映像のようにも感じる感覚、記憶にある……
そこにギターとか、ストリングスとか、シンバルとか、
どんどん音をかぶせてきよる。
やめてー!
人生における「切ない」をまとめて全部思い出してしまう!
 

この歌を聞くと、
心臓に手を突っ込んで、グリグリやられるような感覚がします。
心の一番奥にしまってある、
誰からも隠しておきたいものを素手でつかまれるような。
「ああ、そこはあかん、そこはあかんねん!!」って。
この歌は、心の尿道海綿体を狙いすまして突いてきます。
これで感じなくて何が女か。

こんな感じです。

 

私には、すごいものに出会ったとき、
どうしても吐き出さざるを得ないときがあります。
自家中毒起こして死にそうになるから。
そして、同じように死にかけている人の感想を読みます。
書きつけてから読んだり、
いろいろ読んでみて、まだ書かれていないっぽいことがあったら書いたり、
そんな感じ。
今回は、ちょっと読んでから書くんやけど、

明日救済される世界より -私達の「明日の歌」 aiko「明日の歌」考察

ここの「■His song? or Your song?」がたまらんよかった。

 

そう、これは「私の歌」やった。

 

何でもないような顔をして、執着をひた隠して別れ話しながら、
狂おしい嫉妬を押し殺している、嫌な私の歌。

思い出が絡みついた物を捨てることもできず、
チカチカと未練がましく点滅する心。

汗と一緒に流したかったのは「辛いもの」だけじゃなくて、
涙とか鼻水とかいろいろ、きっとそういう「汚いもの」もあって、
そんなもん、何ぼシャワー浴びても絶対流し切れるはずなくて……

 

……いや、実際にこういう別れを経験したとかと違うのよ。
大人の女なら既に知っている感覚を具現化したというか、
歌という形に美しく、生々しく結実したというか。
逆説的にいえば、この歌がわからない女は大人と違うとすら思う。
思うけど、それはそれで幸せやなとも思う。
本当に、心から。

 

でも、知ってしまったのなら?

 

知ってしまったら、もう引き返すことはできない。
退路は絶たれ、しかも迷子だ。
よく知っていたはずのあの人は、「え、この人、誰?」
信じていた日常は「ここはどこ?」
そして、輝いていたはずの世界は一挙に青ざめる。

こんな状態で、あしたなんか来るはずがない。
あ~~~!!死ね、死ね、みんな死にさらせ!
保育園落ちてないけど、日本死ね!世界死ね!

そういう「私たちのための歌」。
こんな私たちに、aikoは「好きなあなたの歌」と歌う。

 「いつか遠い遠いあたしも知らないあたしを
 もう一度包んでくれますように」

「誰かが鼻歌であの雲の向こうまで
 笑い飛ばしてくれますように」と。

……もうね、aikoは私を抱くべきやと思います。
たまらん。
この軽やかな暖かさは、大人だけが持つものだ。

ここの部分は、
「世界死ね!」のクライシスから生還した人だけが知っている、
何とか転生を遂げることのできた人だけが知っている「明日」。

心で悲鳴を上げながら、
決死の覚悟で自分を再生させたことが、
世界を再構築したことが、
大人なら必ずあるはず。

だって、その経験こそが人を大人にするから。

 

気をつけなければいけないことは、
決して重くならないこと。
意地でも軽さを失わないこと。
荷物はこんなにふえているんだから、
慎重に、注意深く、丁寧に……

さり気なく、しなやかに。
でも、強く。

荷物の重さを感じさせてはいけない。
その決意が大人を美しく保つ。
私が出会った大人は、いつもそうだった。

時々、背中が不安になる。
私、大丈夫かな?って。
背中は自分で見えないから、きれいに年をとることは本当に難しい。

aikoの背中はとてもきれいで、
声は相変わらずかわいく、軽やかに色っぽくて、
魔法のような音楽に私は陶酔する。

 

泡のような愛だった (特典CD付通常仕様盤)

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この歌のイントロに、軽く、小さく奏でられるピアノは、
aikoが何を大事にしたいのかを話してくれたような気がした。
どんなに大人になっても、
たとえ全宇宙に呪いの言葉を叫びたくなるような経験をしたとしても、
「小さな女の子」な自分を忘れないで、と言われた気がした。

 

 

「明日の歌」を聞くまで、
私の中のaikoの一番は「アンドロメダ」でした。

ちょっと「この2曲はつながってる?」と不思議な感覚になったのは、
「アンドロメダ」に「この歌よ誰が聴いてくれる?」
というフレーズがあったところ。
「アンドロメダ」のここの部分を聞くと、
なぜかいつもKANの「Songwriter」を思い出す。
「個人的なことやけど、でもきれいやろ?
多分その価値あるから歌にしてみたで」
という感じやなって。

今回は、
「これは個人的なことやけど普遍性を持っている」
と確信を持って歌った気がする。
「大人やったら、わかるやろ?
 この感じ、知ってるやろ?
 ……っていうか、これが歌やろ?」
的な。
わからんけど、思った。
思ったんやから、しゃーないやん。

 

「アンドロメダ」の
「私、これ歌いたいんやけど、わかるかな?」
という感覚的なものから、
「明日の歌」の
「これ歌わんで何歌うん?」
という確信的なものへの変化。

 

「アンドロメダ」の幻滅と、「明日の歌」の喪失。
どっちも扱うのはめちゃくちゃ難しい。

壊れ物やから。
消え物やから。
確かにあるのに見えないものやから。

引き留めたら払われるから、
しっかり掴んで、離さないようにしないと
生まれた先から逃げていく感覚やから。

何より、正面から見詰めると
余りにも苦しく痛いものやから……

痛さに溺れて感情だけになってもあかんし、
苦しさから逃げて理性だけになってもあかん。

だから、これをどう扱うのかで、
その人の底力みたいなもんを図れるって私は思っている。
その2つともaikoは見事に描き切ってる。
言葉と音と、自身の存在で。

 

 

 

……はー、すっとした。
全部言えたかな?

ケータのママを描く

きょうは午前中で仕事終わらせて、子どもと遊んだ。
昼から高2の長女とカラオケに行って、
帰宅後は小3の次女とお絵かきした。
 
カラオケは、最初1時間の予定が
延長に次ぐ延長で結局3時間……
aikoの「もっと」と、ももクロの「マホロバケーション」、
それとアナ雪の数曲を練習した。
娘はUNISON SQUARE GARDENの曲ばっかり歌っていた。
きょうよくわかったことは、
aiko、歌めっちゃうまいな!でした。
 
お絵かきは、朝刊に載ってた写真の誰かと、
妖怪ウォッチのケータのママを描いたら、
娘に「何でママを?」と聞かれた。
「かわいいメガネのおばさんが好きだから」と伝えたところ、
「ああ、お母さん、そうなりたいん?」と言われたので、
決して自分がなりたいわけではなく、
ただ単純にかわいいメガネのおばさんを愛でるのが好きな旨、返答した。
 
何とも言えない微妙な反応だった。
 
そんでええ。
 

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桜とかもっととか

aikoの「もっと」、やばくないですか。

 

もっと(初回限定仕様盤)

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aikoは別離の歌を歌わしたら、絶品やなと思う。

 

生生しいのに嫌らしくない。

儚いけど女々しくない。

セクシュアルなのにドロドロしないのは、

溺れつつも理性というワンクッションがかましてあるせい。

綺麗なのに生生しいのは、

自分のハートから離れたことを歌わないせい。

aikoという楽器は、こんなに切なく鳴るものなのかと、

ただ神様に感謝した。

ありがとうありがとう! 

 

こないだテレビでaiko

「おすすめ桜ソング」か「春ソング」か「卒業ソング」だかを紹介してて、

何曲目かに渡辺美里の「彼女の彼」って言うてはったんやけど、

あれって多分「さくらの花の咲くころに」の間違いやんなぁ。

だって「彼女の彼」は、思っくそ夏やん?

と思って、でもちょっと不安になって調べたら、やっぱり真夏でした。

同じアルバム「ribbon」収録の曲やから間違ったんかな??

 

何にしろ、aikoが美里聞いてるのって何か意外で、

あと、こういうところで美里の曲を挙げるのは

素直にちょっとうれしかった。

 

私は美里で桜やったら、やっぱり「卒業」やなぁ(^^)